◆レッスンの進め方
・子どもの場合(未経験)
バイオリンは人間の声に近い楽器と言われています。当教室では、音楽性と内的聴感を育てるため、ド・レ・ミで歌う → 演奏するという順番で進めていきます。
※期間は人それぞれですが、半年から1年くらいです。
すらすらと歌えるようなら簡単に弾くことができますし、反対に歌えないようであれば、まだ弾けないということでもあります。
※必要ないと判断した場合、歌わずに弾かせることもあります。
最初はド・レの2音からスタートし、次にド・レ・ミの3音、そしてド・レ・ミ・ファの4音といった具合に1音ずつ音を増やしていき、段階を踏んでからド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドの1オクターブで弾きます。
また、バイオリンを特徴づけると同時に、最も難しいのが弓の動かし方です。子どもの場合は、技術的な説明は極力少なくし、音を出す感覚が養われる指導を心がけています。
※理屈を説明したほうがいい子どもの場合はそうします。
その他にも、音程、ヴィブラート、ポジション移動なども丁寧にやらないといけませんが、これらは曲を通して(二重奏を楽しみながら)習得できるように持っていきます。
※初見力だけは、独立した時間で取り組む必要があります。
使用教材は、師が半世紀以上にもわたって編纂した教本を用いますが、補助的にホーマン、ウォルファート、カイザー、音階教本(小野アンナ)なども使用します。
※手前味噌ですが、師の教本より優れたものは出会ったことがありません。技術的に難しくないのに、格調が高く、“簡単だけどつまらない”曲はひとつもありません。
子どもが100人いれば、100通りの教え方があると考えています。同じ言葉でも、子どもによって理解できたりできなかったりしますし、質問を投げかけたほうがいい子ども、また、こちらが一方的に話したほうがリラックスしていい演奏ができる子どももいます。これらを踏まえて、それぞれに合った完全オーダーメイドのレッスンを心がけています。
・大人の場合(未経験)
子どもと大人の指導は大きく異なります。大人の場合、骨格も筋力も安定しているので、楽器を肩と顎で支えやすくなり、また弓を持つこともそこまで苦労しません。
一方で、関節が硬くなってしまっていることも多いので、柔軟性を高めながら、自然な動きができるように持っていくことが肝心です。
大人の場合は、音程をつくる左手の動きに苦労することは少ないため、最初の段階では、伸びやかで艶のある音が出るように弓の動かし方に時間を割きます。
※もちろん、人によって進め方は変わります。
バイオリンは、成長に合わせてサイズを大きくしていきます。大人用のバイオリンを4/4(フルサイズ)とし、そこから小さくなるにつれて3/4、1/2、1/4、1/8、1/16、1/32となっていきます。
※あまり出番はありませんが7/8や1/10もあります。
年中さんだと、1/16、1/10、1/8のどれかを使用することになるわけですが、1/8サイズからスタートした場合でも4回もの買い替えが出てきます。体に合った楽器で演奏できるというのはバイオリンの良さですが、一方でその都度、新しい楽器を用意しなくてはならないというのは大変ですので、当教室ではレンタル制度も用意しています。使用料は月額1,000円で、大人用の4/4(フルサイズ)は2,000円~です(持ち帰り可)。それと返却時に、弦の張替え・弓の毛替え分として1,5000円が掛かります。
楽器を各自ご用意いただいてももちろん構いません。
秦野・大熊バイオリン教室
2025/9/15 レッスン日は隔週水曜日・各回30~40分で月謝は4,500円。バイオリンの貸し出しは、分数バイオリンが月額1,000円で、大人用は2,000円~です(持ち帰りできます)。60歳・70歳のレイトスターターの方も歓迎です。